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地震のときには家具が凶器になると言われています。
冷蔵後もドアが開いてしまうだろうし、観音扉の中の食器は上から降ってくるのではないかと心配になります。
特にシンクの上にある収納棚が観音扉(開き戸)になっていて中に食器などが入っていたら、大きな地震のときは頭に食器が降ってくることも考えられますね。


阪神・淡路の震災では亡くなった6400人のうちの88%が圧死でした。倒れてきた家具やつぶれた家の下敷きになって亡くなったのです。


家具の大きさ、固さ、重さは時に凶器になります。
災害時に避難路をふさぐことも考えられますので、日ごろから対策を考えておきましょう。

家具はどうやって固定するの?

地震のときに家具が凶器になるかもしれないという想定は、かなり認識されてきているのではないかと思います。


なので、家具を固定するために突っ張り棒を使っている家庭も多いですよね。タンスや本棚と天井の間に固定したり。


ただ、この突っ張り棒を固定する位置を間違えると、バランスを崩して倒れる可能性があります。


突っ張り棒は家具の中央に固定するのではなく、後ろの壁際に固定するのが正しい方法なんですね。


本所防災館で震度7を体験したとき、セット用の居間のタンスの突っ張り棒が微妙な動きを見せていました。


トントンと少しずつ突っ張り棒が移動してゆるんでくるんです。実際、防災館でも一度外れたことがあったとのこと。防災館はテレビのセットのような感じでしたけど、実際の突っ張り棒の威力はどうなのでしょう。


上記のように正しい位置に固定しても、天井の強度の問題もあります。突っ張り棒が天井を突き抜けたという話も聞いたことがあります。


一番おススメなのは「L字金具」です。次に「ベルト式」、最後に「突っ張り棒」など「ポール器具」という順番です。
でも、一番おススメの「L字金具」は賃貸では難しいんですね。賃貸住宅は壁に穴があけられないからです。


また自分のお家でも構造上ビスの効かない素材を使っていたりすると、工務店に頼まなくてはならなくなります。とても大がかりなことになるので、なかなか本格的な家具の固定が広まらないんですね。


では、どうするか?

お金をかけずに家具の転倒防止をするには?

1つの方法だけで家具を固定するのではなく、合わせ技を使う方法があります。


家具の裏面にマット式のストッパーをつけ、さらに突っ張り棒などを設置する方法。


これだとL字金具で止めるのと同じくらいの強度が得られます。
ストッパーは家具の裏面全体につけて固定する方法と、家具の前面下に差し込んで家具を少し壁の方に傾かせ、倒れにくくするタイプがあります。





もし用意するのに時間がかかるようなら、新聞紙を細長く折って下にかませておくだけでも同じような効果はあります。


ただし、揺れがひどい時は倒れるまでの時間稼ぎという感覚ですね。倒れてくる前にともかく安全なところに逃げるようにしてください。


突っ張り棒と同じような効果が得られる方法として、タンスや本棚の上の空間に天井までピッタリ納まるように、段ボールの箱などを積んでおく方法があります。段ボール箱はからでもOKです。


すき間ができないようにするのがポイント。すき間の部分は雑誌や新聞紙などを差し込んで工夫します。


もちろんこのときも、家具の裏面、もしくは前面にストッパーを忘れないように。


粘着性のストッパーはテレビにも必要です。





開き戸にもストッパーがあります。


地震時のガラス飛散防止対策は“飛散防止フィルム”だけ?

地震で窓ガラスが割れたら?
通りを歩いていて、上からガラスが降ってきたら?
考えただけでも恐ろしいですよね?


自宅でガラス飛散防止をするなら、飛散防止フィルムを貼るという方法があります。
でも、ベランダ側のサッシの窓にも?と考えると、シングルで女性だったらちょっと大変な作業になってしまうかもしれません。


防止フィルム以外で考えられるガラス飛散防止対策としては、ガラスの前面にカーテンを引いておくこと。
レースの薄手のカーテンでも、阪神・淡路の震災時は効果がったようです。


昼間はレースのカーテンを引き、夜はレースと共に普通のカーテンを引いておくということ。これは日常で普通にやっていることですよね。


でも、こうすることで割れたガラスがいきなり飛び散ることなく、カーテンに当たって下に落ちることになります。部屋中にガラスが飛散することは避けられるということですね。


もう1つ心配なのは、ガラスの前に倒れたりしそうなもの、つまりテレビや花びんなどを置いていないかどうかということです。


実際に揺れの大きさでガラスが割れるということのほかに、近くにあったものが倒れたり飛んだり!して、ガラスを割ってしまう可能性があるということなんですね。


部屋の中のものの配置を、防災の視点から考えてみることも大事なことだと思います。

まとめ

最近は、地震・防災のためのグッズがいろいろと目につくようになりました。
それらの便利さも効果もとても期待できるのですが、すべてを自分で用意できるかというと経済的なこともあり難しい面もあるかと思います。


そんなときは、何かで代用できないか、と考えてみることも大切です。
“想像力”を駆使してみるのです。


それから、家具の配置や部屋に置くものを少なくするとか、常に防災目線で居住空間を考えてみる視線も大事だと思います。


「防災大掃除」という考え方もありますよ。
自分一人の暮らしでも、毎月1日を「防災の日」として防災について考えてみるのもいいかと思います。