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私自身が“地震”のことを真剣に考えるようになったのは、阪神・淡路大震災のときからだったように思います。阪神・淡路では実際に友人が被災したので他人ごとには思えなかったのです。


子どもの頃から地震は何度も体験していたけれど、それは最大でも震度4くらい。


でも、東日本大震災があったとき、丸2日くらい胃痛に悩まされて、普段胃の痛みなんて経験したことがなかったので、どうしてなのかしばらくは原因がわかりませんでした。


そのとき体験した震度は5強くらいだと思います。私にとって過去最大の地震でした。

もし、地震が起こる前に予知ができたらどうでしょう?
どのくらい前にそれを知らせてくれるのでしょう?
そうしたら、自分はどう行動するでしょう?

地震予知は本当にできるの?

実際、地震予知のできる可能性はあるのでしょうか?
あるとしたらどのくらいのパーセントなのでしょう?


いつ地震が起こるのか、知りたいですか?
私たちのような専門外の人間にとって、「予知」というのは、実際に地震が起こる前に、いつ起こるのか、どこに起こるのか、どのくらいの大きさの地震が起こるのか、ということを事前に知ることです。


その前に、「予知」の足掛かりになる「前兆」というものがあります。
今までも巨大地震の前に「前兆」らしきものがあったことがいくつも報告されています。ただしそれらは全て、あとから報告されて、あれが前兆だったのではないか、ということ。


以前は、「前兆」がわかれば「予知」は捕まえられる、と考えられていた時代もありました。でも、天気予報のように地震予知がわかるわけではないのですね。


でも緊急地震速報のような形でしか地震を知ることができないとしたら、気持ちの準備ができませんよね?

時代と共に“予知”は難しくなってきた?!

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日本では“後出しじゃんけん”のような前兆の報告しかありませんでしたが、1975年に中国で起きた「海城地震」では、地震発生3か月前くらいからいくつも異常が報告され、地震当日にはマグニチュード4以上の地震が発生して、地震発生9時間前に地震警報が出されています。


事前に避難させることができたおかげで犠牲者は2000人未満と報告されています。


かつては日本でも、790もの前兆を観測し、それらの現象から地震予知を導き出すことができると考えていた時期がありました。でも1つの「前兆」だけを観測すればいいというわけではなかったんですね。


数多くの観測をして、あらゆる異常現象を総合的に判断するのが地震予知の基本姿勢、とのことです。


中国でも、1976年に今度は「唐山地震」が発生しました。このときは、前兆現象の報告がいくつかは出されましたが、事前の地震警報は出されず数十万人(非公式で60~80万人)の犠牲者が出る震災となってしまいました。


大地震に関するデータが少ないということ。
前兆のデータさえあれば地震予知は簡単だと考えていたこと。
過去にあった少数のデータのみから、楽観的な判断をしていたこと。


こういったことが、大きな悲劇の要因ではなかったかと考えられています。

“破壊現象”の解明は難しい!?

これは物理学になるのですが、「地震は破壊現象」というとらえ方をします。
物理学では「破壊現象」を扱えないということなのです。


たとえば、3枚のお皿を同じ条件で落としたとしても、同じ割れ方をするとは限らない。それぞれが違う割れ方をするのを事前に予測することはほとんど不可能だということ。
破壊現象の予測に関する成功例はほとんどないということなんですね。

“プレスリップ”で予知が可能?

大きな地震が起きる2.3日前から、プレスリップと言われる前兆すべりが震源断層で起きると考えられています。この現象をとらえることができれば、その直後に発生する大地震を予知できるかもしれません。


もし、この「プレスリップ」の現象が事実で、これを地震の前兆と考えることができるなら、地震予知に新たな希望が見えてきます。


ただ、「プレスリップ」は過去に一度も観測器で記録されたことがなく、どのくらいの大きさのものかもわかっていません。わかっているのは、震源断層の全部ではなく一部でしか起きないこと。


しかも、この変動がどこで起きるかもわからず、検知できるかも確かではありません。


果たして、将来的に地震予知の可能性はあるのでしょうか。

まとめ

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「地震予知」。
個人的には、知りたいというより、知るべき、だと思います。
なのに、知るのが怖い。
というのが本音です。

こうやって自分の知りたいことを調べていくうちに、地震を知るには、物理学・工学・地学、といろいろな学問が必要だということがわかりました。

なのに、その道の学者や研究者が何十年もかけて研究・調査してきても、地震のときに震源で何が起きるか物理的にきちんとわかっていないということ。それほど地震の予知は難しいということです。

1970年代は地震の予知ができると希望が持てた時代でした。
なのに、時代が進むほどに予知が難しくなってきたということでしょうか。

1つ印象に残ったのは、「地震は破壊現象」であるということ。
「破壊」を解明・予測するのは物理学では難しい(無理?)ということでした。

でも、今は無理でも、今後地震学の研究が進んで、地震予知が可能になる時が来るかもしれませんね。